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文脈を問わず広く使われる community という英語。
「コミュニティ」という表記で日本語としても定着しています。
今回はこの community について改めて考えてみます。
英英辞典での主な定義は、
a group of people who live in the same area (such as a city, town, or neighborhood)
(Merriam-Websterより引用)
この定義から真っ先に頭に浮かんだのが「家族」。
多くの人にとって一番小さい単位の community と言えそうです。
もう少し大きな単位では「地域社会」があります。
「町内会」や「ご近所さん」と言い換えれば、よりなじみ深いかもしれません。
英語ではlocal communityと表現されることが多いですが、
文脈によっては fishing community(漁村)や rural community(農村)として、
より具体的に定義づけすることもできます。
また、あまりなじみはないかもしれませんが、以下の定義もあります。
a group of interdependent plants and animals inhabiting the same region and interacting with each other through food and other relationships
(Collins English Dictionaryより引用)
生態学に関する文章で用いられ、日本語では「群生地」「群落」「群集」と訳されます。
“食う・食われる”の関係を含め、
さまざまな影響を及ぼし合って生活している植物や動物の集まりを意味します。
このようにいろいろな例を具体的に思い浮かべてみると、
単なる区分やグループ分けという以上の意味合いがあることが見えてきます。
人間同士のみならず、動植物の間であっても、
互いの存在を必要としながら一つの場所に生きているというのが community なのです。
最後に、私たち全員が属しているのが international community「国際社会」です。
「家族」や「地域社会」のように身近に感じることは難しいかもしれませんが、
お互いに関与し合って暮らし、同じ地球上に生きているという点で、
紛れもなく community です。
より良い community にするためには、
規模の大小に関係なく、
自分の行動が他のメンバーに与える影響を想像しながら生活することが大切です。
いろいろな community に触れ、
私自身もその一員であることを忘れずにいようと改めて思いました。
(翻訳コーディネーター/翻訳者 山本 香)