「ことば」の力の重要性
Photo by Vince 今回は、エディンバラ大学認知症の経験研究センター交流研究員の林真由美さんの 寄稿をお届けします。 ————————————— ●「ことば」の力の重要性...
View Article「配慮する」ってどういうこと?
Photo by Liz Henry 多様な人材の視点を企業活動に取り入れようという ダイバーシティの推進が企業の間で広まっています。 このダイバーシティに関連して、 CSRレポート等では「配慮する」という表現を頻繁に見かけます。 そもそも「配慮」とはどういう意味なのでしょうか? ・よく考えて心をくばること。心づかい。(明鏡国語辞典より引用)...
View ArticleShare ~母語の重要性
Photo by Hoffnungsschimmer Facebookでほかの人にもぜひ知らせたい記事があるとクリックする「シェアする」。 その他にも、登録会員で特定の自動車を共同使用するサービスやシステムは 「カーシェアリング」、部屋を友人と共同で使うことを「ルームシェア」と呼ぶなど、 私たちの日常で「シェア」が頻繁に使われるようになりました。 しかし、実は意味合いがそれぞれ少しずつ違っています。...
View Articlecommunityの一員であるとは
Photo by Kamaljith K V 文脈を問わず広く使われる community という英語。 「コミュニティ」という表記で日本語としても定着しています。 今回はこの community について改めて考えてみます。 英英辞典での主な定義は、 a group of people who live in the same area (such as a city, town, or...
View Articlewellness と well-being ~ネスレの報告書から
よく似た言葉が同じ資料の中に現れる場合、 翻訳では訳し分ける必要があります。 ネスレの報告書「Creating Shared Value and meeting our commitment 2015 」を読んでいて気になったのが、wellness と well-being。 直訳は、「よいこと」と「よい在り方」といったところでしょうか。 今回は、報告書の日本語版とも照らしあわせながら、...
View Article「ハードからソフトまで」 ~カタカナ語は気をつけて
カタカナ語として定着している言葉には、そのまま英語に戻しても 意味が伝わりにくいものがあります。 「ハード」と「ソフト」もそんな言葉の仲間です。 例えば、コンピュータのハードウェアとソフトウェアを、日本語では ハード、ソフトと言いますが、英語では略せずにhardware、softwareと言います。 防災などの国際協力の分野でも、ハード面での支援、ソフト面での支援という形で...
View Article難題を機会に~embrace
Photo by sam.romilly 昨年11月にスイスで開催された第5回「国連ビジネスと人権フォーラム」の 基調講演で、「ビジネスと人権に関する指導原則」(2011年に国連で承認)を 作成したジョン・ラギー教授が、この指導原則と持続可能な開発目標(SDGs)の 関係について述べています。 企業は「人権」に配慮する取り組みを進める努力をしなければならない。...
View Article低炭素社会から脱炭素社会へ
Photo by schruff 2016年11月に発効したパリ協定のもと、 世界では温室効果ガス排出量の削減に向けた取り組みが進んでいます。 今回は、地球温暖化や気候変動に関する文章で頻繁に見かける carbon を使った様々な表現をご紹介し、 そこから見えてくる世界の動向を探ってみます。 まずは「温室効果ガス排出量」。 パリ協定本文では greenhouse gas emissions...
View Article言葉遊び~英語での効果と翻訳
Photo by derrickcollins 先日新聞で、アンジェラ・ダックワースの世界的ベストセラー 『GRIT: The Power of Passion and Perseverance』の 一面広告を見かけました。 邦訳の題名『やり抜く力』も見事な訳ですが、 オリジナルの副題がいわゆる語呂合せになっています。...
View Article事実と感情を検証する~post-truth, fake news
Photo by Mike Licht 英語版の流行語大賞とも言える英オックスフォード大学出版局が選ぶ Words of the Year 。 2016年は、post-truth(ポスト真実)が選ばれました。 私は恥ずかしながら、昨年の11月中旬の発表から遅れること約1ヶ月半後、 「ポスト真実」という日本語を目にして初めて この言葉が選ばれたことを知り、ある違和感を持ちました。...
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